メインルームでのグループ発表がスタート
1回目の選考会に参加したメンバーたちは、「高評価だったプログラムと、そうでなかったプログラムの特徴」を発表。あるグループは、「好印象を覚えたのは、フードバックの機会が多いプログラム。また、オンラインで現地の見学ができるところがよかった。マイナス面が目立ったのは、独自性が感じられないプログラム。仕事や職場のイメージがつけにくく、印象があまりよくなかった」などの意見が発表されました。
昨年から今年にかけて、日々の授業すらオンラインでの参加を強いられてきた学生さんたち。インターンシップのあり方も変わり、オンライン、オフラインそれぞれでできることを模索している企業・団体も多いようです。そうした姿勢が見えるインターンシップには、学生さんたちも敏感に反応していたよう。
また別のグループからは、「社員との交流を通じて、実際にどんな仕事をしているかイメージしやすいプログラムが優位になりました」という発表がありました。
コロナ禍において、オンライン開催を組み合わせているところが高評価!
2回目の参加メンバーがグループワークの締めくくりに行ったのが、「評価の際に注目したこと」の確認。あるグループは「フィードバックのわかりやすさ、関われる社員の数、入社後の姿がイメージできるかどうか、独自性」の4つを重視して評価を行ったようです。
さらに、「コロナ禍において、どのような対応をしているか」をチェックしたグループも。「プログラムが対面のみ」というインターンシップは評価が低く、対面&オンラインのハイブリッドプログラムが用意されているところは高評価を得ていました。
そのほかに目立っていたのは、「学生がその職場で実務を経験できるか。そして、その経験が学生生活やその後のキャリアに活かせるか」、さらに「幅広い世代の社員と触れ合うことができるか」という意見。実際に現場に入り、さまざまな立場の社員と接することで、より入社後の自分の姿がイメージしやすいと考える学生さんが多いようです。
意外なチェックポイントだったのが、応募資料の“文字量”。学生さんたちは資料に記載されている内容をもとに評価を行っていくため、「たくさん書き込みがされてある企業・団体の応募資料からは、インターンシップに対する熱量を感じた」と複数のグループが回答。文字量が少ない応募資料は、内容がどれだけ素晴らしくても、不利になりかねないことがわかりました。
大切なのは、「学生を大切に思っているかどうか」
3回目の選考会に参加したメンバーたちは、「各プログラムの内容をチェックするときに重視した点」について発表を行いました。あるグループは、「みんなの評価にばらつきがあるプログラムは、なぜなのかを話し合うようにしました。みんなが同じような評価をつけているプログラムは、多くの学生がそう感じるだろうとみなし、そのまま評価点としています」と発表。
また、「どんなによいプログラムでも、一部の学生にしか門戸を開いていないところは、みんなが参加できるわけではないため、あまり評価が伸びませんでした」という声も。すべての学生さんを平等に大切にする姿は、やはり好意的に見られるようです。
1回目、2回目の選考会と同じように、「インターンシップに参加する社員が少ないと、ちょっとガッカリしてしまう」というグループも。ほかにも、「内定者だけとしか話す機会がないインターンシップだと、会社としてあまり力を入れていないのかなと感じます」という意見が挙がっていました。
フィードバックも同様に重視されており、「グループだけでなく個人にもフィードバックがあるところや、口頭だけでなく書面でフィードバックをもらえるとうれしい」よう。こうしたやりとりを通じて、「学生がその企業・団体を身近に感じることができるだけでなく、採用する側が学生を知るいいきっかけにもなるのではないか」という意見が聞かれました。
まとめ
3日間、それぞれ4時間の長丁場にわたって行われた「学生が選ぶインターンシップアワード」のオンライン学生選考会。初めての試みだったため、私たち事務局側も音声や映像のコントロールに手間取るなど、試行錯誤しながらの運営でした。3回とも無事に選考を終えることができたのは、学生さんたちの協力のおかげです。
オンラインでの開催ということで、対面と違ってコミュニケーションがとりづらいことから、最初は戸惑っていた学生さんもいました。けれども、ディスカッションが終わるころにはグループ内で役割分担ができあがっており、「じゃあ、発表は○○さんにお願いします」などと、さまざまなことがスムーズに決まっていったのです。
今回の選考会を通じて感じたのは、「独自性を大切にしながら、いかに学生に寄り添ったインターンシッププログラムを用意しているか」がとても重視されていること。学生さんたちのリアルな声を、ぜひ今後の参考にしてみてください。
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