report事務局レポート

2024.03.29第7回 学生選考会開催のご報告

「学生が選ぶキャリアデザインプログラムアワード」は、学生の社会的・職業的自立に貢献したインターンシップやキャリア形成支援に有効なプログラムを表彰する日本最大級のアワードです。アワード名のとおり、選考の主役は学生たち。一次選考を通過したプログラムについて、学生選考会を通して学生たちが個人評価とグループ評価を行っていきます。

第7回となる今回の学生選考会は、2024年2月に4日間にわたって開催され、約120名の学生にご参加いただきました。3日間はオンライン形式でしたが、約4年ぶりに1日だけ対面での学生選考会が復活。大雪の影響で足元が悪いなか、学生たちが銀座の会場に集まってくれました。

数時間にわたって、個人評価やグループでのディスカッション、グループ発表などを実施。
今回の事務局レポートでは、対面で開催された選考会から見えてきた、キャリアデザインプログラムに対する学生たちの本音を紹介します。

まるで試験会場のよう!熱気あふれる個人評価作業

オリエンテーションやグループ分け、自己紹介を経て、さっそく個人評価作業を開始。さまざまな業界の企業・大学・団体から提出されたプログラムに関する説明資料や、実際にプログラムに参加した学生たちのアンケート結果をもとに、1時間以上かけて審査を行い、評価シートに評価ポイントと点数を記入していきます。

それぞれに割り当てられた5つのプログラムを審査。まず、すべてのプログラムの説明資料に目を通す学生や1つのプログラムごとに評価シートに書き込みを行っていく学生など、進め方は人それぞれでした。
評価を行っていく学生たちの眼差しは、真剣そのもの。ページをめくる音とペンを走らせる音だけが聞こえるという、試験会場のような静かな熱気があふれていました。
全てのプログラムを評価できるよう、予定時間を延長し、じっくり評価していただきました。評価し終わった後も説明資料や評価シートの見直しを行うなど、全員が最後の最後まで個人評価作業に集中。選考に真摯に向き合う学生たちの想いが、しっかり伝わってきました。

グループ評価作業がスタート!積極的に意見が飛び交う白熱した議論に

個人評価作業の結果を持ち寄って、次はグループ評価作業へ。1グループ4~5名のグループに分かれ、ファシリテーターやタイムキーパー、評価フォームへの入力担当者、発表者といった役割分担を決めたうえで、それぞれの個人評価を共有し、ディスカッションを行いながら、グループとしての評価を決定していきます。

初対面であるにもかかわらず、いずれのグループもスムーズにコミュニケーションがスタートしました。個人評価の結果だけでなく、評価する際に重視したポイントを共有し、まずは評価の方向性や軸を決めていくグループもありました。

最終的にはプログラムに順位づけを行い、評価ポイントをグループ評価シートに記入。最終評価に向けて、各グループとも議論が次第に熱を帯びてきました。高評価をつけた理由として、「いろいろな経験が積めるのが魅力」「専門性が高い本格的な内容にびっくり」「100名規模の会社なのに、社員15名がインターンシップに参加してくれているのはすごい」といった点があげられました。
プログラムの内容だけでなく、社員の協力体制やアフターフォローなど、学生たちはさまざまなポイントから評価しているようでした。

グループ評価では、高評価の理由について意見を出し合うだけでなく、低評価をつけたプログラムについてもしっかり検証し、「実際に働くイメージがつきにくい」「フィードバックの機会が少ない」など、シビアな意見が飛び交っていました。

最終的には、グループ評価でプログラムに順位づけを行っていくのですが、各チームとも1位はほぼ満場一致で決定した様子でした。ただ、残るプログラムの順位づけで意見がまとまらず、議論を深めて落としどころを探って行く中で、熱が入ったあまり立ち上がる人も見られ、活発に議論を交わされたグループ評価作業の60分間は、あっという間に過ぎていきました。

学生たちは「リアル」「オリジナリティ」「成長体験」を重視!

グループでの評価作業を終え、各グループの代表が、評価で重視したポイントを発表していきました。高評価を獲得したプログラムに共通しているキーワードは、「リアル」「オリジナリティ」「成長体験」。また、「参加学生に対する社員の数やフォロー体制も重視しました」というグループもありました。プログラムの内容だけでなく、企業・大学・団体がどれだけ熱意を持ってインターンシップを実施しているかどうかも、大きな評価ポイントになっているようです。

いっぽう、特徴がないプログラムや実務とインターシップの内容にギャップがあるプログラム、フィードバックの機会が少ないプログラムはマイナス評価に。意外なところでは、「企業・大学・団体から提出された説明資料の言葉遣いから“してあげている感”が伝わってきて評価を落とした」という学生ならではの声もありました。

グループ発表後に再び個人評価作業を行って、4時間に及んだ学生選考会は終了。
今回の対面での学生選考会と、別日に実施されたオンラインでの学生選考会の内容は、「学生が選ぶキャリアデザインプログラムアワード」の評価にダイレクトに反映されます。
ぜひ、最終結果の発表(4月上旬予定)を暫しお待ちください。

以上学生選考会の様子をお届けしました。
学生のリアルな声や評価ポイントをみなさんのプログラム構築の参考にしてみてください。

    「学生が選ぶ
    キャリアデザインプログラムアワード」
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