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report事務局レポート

2025.03.03第8回 学生選考会開催のご報告

学生の視点から、優れたインターンシップやキャリア形成支援プログラムを評価し、表彰する「学生が選ぶキャリアデザインプログラムアワード」。
2017年に「学生が選ぶインターンシップアワード」としてスタートして以来、着実に規模を拡大し、この分野における日本最大級のアワードへと成長を遂げました。

「アワード大賞」「文部科学大臣賞」「地方創生賞」など、さまざまな賞が設けられており、選考には学生たちの声がダイレクトに反映されています。

2025年1月から2月の間で、4日間にわたって一次選考を通過したプログラムの評価を行う学生選考会を開催。
対面1回、オンライン3回の計4日間で100名を超える学生が参加しました。ここでは、銀座の会場で実施された、対面での学生選考会の様子を紹介します。

まずは、個人ごとにエントリーされたプログラムを評価

学生選考会では、エントリーした企業・大学・団体から提出されたプログラムの説明資料をもとに、個人評価とグループ評価を行いました。
4~5名ずつが1つのテーブルを囲み、グループごとに割り当てられた5つのプログラムを評価。
その後、グループとしての評価を発表し、それを踏まえて最終的な個人評価を行う、というのが一連の流れです。

学生たちは初対面ということもあり、オリエンテーションの後、各テーブルで自己紹介の時間を設けました。
名前や学部を伝えるだけでなく、自分たちが参加したインターンシップのエピソードを披露するなど、さっそく盛り上がっている様子。
場が和んだところで、個人評価作業へと入っていきました。

個人評価のためにとられた時間は70分。学生たちはまず、プログラムの説明資料をじっくり読み込んでいきました。
その後、それぞれプログラム評価を進めていくのですが、早くに書き込んでいる人もいれば、じっと説明資料と向き合っている人もいるなど、
進め方はさまざま。静かな会場には、資料をめくる音とペンを走らせる音だけが響いていました。

1時間ほどが過ぎた頃、複数名の学生は個人評価作業が完了した模様。ただ、時間内に評価を終えることができず、「時間を延長してほしい」と手をあげる学生も。その様子からは、学生たちが真剣に評価作業に取り組んでいることが伝わってきました。

活発な議論を交わしながら、グループとしての評価を決定

5分間ほどの休憩を挟んだ後、グループ評価作業が始まりました。
最初に行ったのは、グループごとにファシリテーターやタイムキーパー、評価シートへの入力担当者、発表者などの役割分担を決めること。
その後、個人評価の結果を共有し、ディスカッションを行いながら、5つのプログラムについてグループとしての評価を行っていきました。

それぞれが個人評価の結果を発表する際には、なぜそのプログラムに高評価や低評価をつけたのかを合わせて説明。それをきっかけに、議論が広がっていきました。例えば、「期間が長いので、仕事や会社について理解を深められそう」「でも、期間が長いと参加するハードルが高くない?」、「専門的なカリキュラムが魅力的」「でも、その分野について学んでいないと難しすぎない?」といった具合です。

議論のなかで明らかになったのは、実務体験がしっかりできるプログラムや多くの社員と交流できるプログラム、フィードバックが手厚いプログラムなどが高評価を得ていることです。「入社後に必要なスキルを先取りできるのはうれしい」「経営陣とも触れ合えるのがいい」といった声があがっていました。

いっぽうで、「内容が難しすぎる」「就業体験の時間がほとんど用意されていない」「参加社員がかなり少ない」「長期間の割にフィードバックが1回だけだなんて…」「その後の大学での学びにつながらない」といった厳しい意見も。また、プログラムの内容だけでなく、遠方開催の場合における参加に向けたフォローの有無や、プログラムの説明資料のわかりやすさについても議論されていました。

最終的には、5つのプログラムの順位づけを行い、評価ポイントをグループ評価シートに記入していきます。
それぞれが個別評価でつけた点数の合計をベースに順位を決めるグループもあれば、まずは自分たちの評価基準をすり合わせるグループ、議論が白熱するなか途中で順位を入れ替えるグループも。また、持参したパソコンを用いて互いの考えを整理しながら、全員の意見をまとめているグループもあるなど、学生たちは主体的にグループ評価を行っていました。

学生たちのリアルな声を紹介!

グループ発表を通して学生に寄り添うことの重要性が浮き彫りに!

70分かけてグループ評価を終えた後、5分間の休憩を挟んでグループ発表へ。それぞれのグループの代表が、評価を行ううえで重視したポイントを発表していきました。

その結果からわかったのは、学生たちは「仕事や職場への理解を深められるか」「参加したことで自身の成長やキャリア形成に役立つか」という点を重視しているということ。多くの社員と関わりながらリアルな就業体験ができ、成長を実感できたり、新たな学びを得られたりするプログラムが必要とされていることがよくわかりました。

つまり、プログラムのオリジナリティが重視されるいっぽうで、学生に寄り添ったプログラムかどうかがより大切なようです。「魅力的なカリキュラムだけど、交通費が自腹だと参加が厳しい」「フィードバックが多いのはありがたいけど、ランチ中はちょっと…」といった声もありました。

グループ評価やグループ発表を行い、さまざまな意見に触れたうえで、最後は個人評価を見直す作業へ。それが終わった学生たちから順に退場し、トータル4時間に及んだ学生選考会は幕を閉じました。

今回の対面での学生選考会と別日に開催されたオンラインでの学生選考会での評価結果は、「学生が選ぶキャリアデザインプログラムアワード」の審査にダイレクトに反映されます。
受賞企業・団体の発表は4月上旬を予定していますので、ぜひ注目してください。

    「学生が選ぶ
    キャリアデザインプログラムアワード」
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