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エステート住宅産業株式会社地方の中小企業と学生をつなぐツールとして、 大きな可能性を秘めているアワードだと実感

エステート住宅産業株式会社

第3回目を迎えた『学生が選ぶインターンシップアワード』には、全国361法人、​482プログラムの応募がありました。そのなかで優秀賞に輝いたエステート住宅産業は、栃木県に根ざして活躍している中小企業です。エントリーのきっかけやインターンシップを実施するうえで大切にしたこと、受賞の効果などについて、インターシップの担当者に話を伺いました。

(お話をしてくれた方)
白石 竜一朗さん/総務部
会社のみなさま

地方の中小企業である当社の存在を
多くの学生に知ってもらえると思って応募

まずは、今回インターンシップアワードに応募された理由から、聞かせてください。

当社がエントリーしたのは、今回で二度目でした。そもそも応募しようと思ったきっかけは、対外的に評価される賞を受賞すれば、栃木県の中小企業である当社の存在やインターンシップを、より多くの学生に知ってもらえると考えたからです。地域に根ざして事業を展開している当社のような会社は、大手企業と違って学生から注目される機会が少ない。そういった現状を打破するきっかけになればいいな、と思いました。

ただ、前回は残念ながら受賞を逃してしまったのです。1DAYだったそのときのインターンシップと違い、翌年は新たなプログラムを導入。私としてもいいインターンシップだったという自負があったので、再びエントリーすることにしました。

そもそもエステート住宅産業では、いつ頃インターンシップを導入したのでしょうか。

新卒採用において、インターンシップが注目されはじめた3年ほど前からです。もはや就職活動に欠かせないツールだと思い、学生への認知向上を図り、事業理解を深めてもらうことを目的に導入したのです。その頃は、1DAYのプログラムのみ。「不人気部屋」を「人気部屋」に変える、リフォームの企画体験をするという内容でした。

けれども、それだけでは土地活用の提案から建築、不動産仲介、建物管理まで、幅広い事業を展開している当社のほんの一部分しか見せることができません。そこで、リフォーム企画を軸にしながら、体験や現場見学を通して建築や不動産の様々な知識を楽しく理解できる、5日間のプログラムを新たに導入しました。

―今回、優秀賞を受賞されたプログラムですね。学生や有識者からは、「自社の業務を網羅的に分かりやすく理解できるよう様々な工夫を凝らしている点」が評価されました。プログラムを考える際に、こだわったことは何ですか?

「体験する・視る・触れる・聴ける・接する」ことを重視しました。具体的には、1DAYインターンシップで実施していたリフォームの企画体験のほか、一歩踏み込んで実際に立体図面(3Dパース)を作成して、プレゼンテーションを行う場を設けたのです。また、工事現場やモデルハウスの見学会を実施。さらには、賃貸仲介営業の仕事を実際に体験してもらうことにしました。

楽しい部分だけでなく、難しい部分や大変な部分も含めて、仕事のありのままを伝えることも、こだわったポイントのひとつです。例えば、リフォームにおけるコストの算出は、非常に緻密な作業。また、立体図面(3Dパース)を作成するには、高い技術力が求められます。体験を通じて、そういった大変さを包み隠さず伝えることが、入社後のギャップによる早期離職を防ぐ要因につながると思ったからです。

ただ、難しかった部分としては、5日間というボリュームにもかかわらず、時間的に余裕がなかったこと。特に、2日目に実施したリフォームの立体図面(3Dパース)を使ったプレゼンテーションは、完璧な状態にまで仕上げることができませんでした。

初日と最終日を終えたときの
学生の顔つきの変化がとても印象的

―インターンシップを実施するには、多くの社員の協力が必要不可欠です。皆さん日々本業が忙しいなか、どのようにして協力を取り付けたのでしょう?

確かに、インターンシップを総務部だけでやろうとしたら限界があります。現場の社員たちのサポートが欠かせません。その点、全社員の顔と名前が一致する90人規模の当社は、チームワークが抜群。就職説明会にも各部門の社員が嫌な顔ひとつせずに参加してくれるなど、もともと協力体制ができあがっていたので、快く引き受けてもらえました。

プログラムの骨子は私が中心となって作成したのですが、総務部なので各部門の業務にそれほど詳しいわけではありません。そこで、細部を詰めていく際には、各部門の社員へヒアリングを実施。賃貸仲介営業の仕事体験では、「ネット掲載用の物件写真の撮影も経験してもらおう」「入居前の部屋チェックもやらせてあげよう」という声を吸い上げるなど、現場のアイデアを活かしたプログラムを作成しました。ちなみに、最終的には5日間のインターンシップに、全社員の4分の1が参加してくれたのです。

―それはすごいですね。では、インターンシップが社員に与えた影響は何かありましたか?

学生の考えや想いに直に触れることで、社員たちは大きな刺激を受けたようです。例えばリフォームの企画では、プロでは思いつかないユーザー目線からのアイデアがたくさん生まれていました。なかには、ブラッシュアップすれば実際の提案で使えるものも。「学生のアイデアなんですけども……」といって物件のオーナー様に提案し、その案が採用されたこともありました。インターンシップを通じて、学生・社員・お客様の三者を「WIN-WIN」の関係で結ぶことができたと自負しています。

―5日間のインターンシップを終えて、学生たちの様子はどうでしたか?

初日と最終日を終えたときの顔つきが、まったく異なっていました。月曜から金曜までの5日間、初めて会った人たちと初めてのことばかりに挑む毎日だったので、肉体的にも精神的にも相当キツかったはずです。けれども、いくつもの壁を乗り越えながら最後までやり遂げたことで、みんなとても「いい顔」をしていたのが印象的でした。

「会社全体のことを深く知れて、企業理解がグンと深まりました」「建築や不動産の仕事は、建てたり、売ったり、貸したりして終わりではなく、そこからがスタート。人の人生に深く寄り添える、魅力的な仕事だと気づきました」「5日間で学んだことを、今後の人生に活かしたいです」といった感想をもらったときは、私自身も大きな手応えを味わうことができました。自分たちがやってきたことは間違っていなかったんだ、と誇らしい気持ちになったのを今でもよく覚えています。

インターンシップの応募者が増加!
開催に向けて社内の士気も高まった

―改めて今回、優秀賞を受賞できた要因は何だと思われますか?

当社の業務を幅広く知ることができ、会社や仕事への理解を深められるプログラムだったことと、たくさんの社員と接する機会を提供できたからではないでしょうか。また、選出理由のひとつにも挙げていただいた、「学生に対して丁寧にフィードバックを行った点」も、よかったのかもしれません。

学生へのフィードバックは、現場の社員が随時行っていました。それとは別に、1日の終わりにレポートを書いてもらい、グループ内で発表し、最後に私たちと意見交換を行う場を用意。レポートには、「今日やったこと」「楽しかったことやうれしかったこと」だけでなく、「苦しかったことや大変だったこと」などを書く欄も設けていました。

学生は、ネガティブな感想を発信すると評価に悪影響を及ぼすと思って、本音を隠してしまいがち。けれども、そういった情報も含めて感じたことを全員で共有することで、「そんな見方もあるんだ」と新たな発見につながるのです。会社や仕事のネガティブな部分をしっかり理解してもらうことは、ひいてはミスマッチのリスクヘッジにもつながるでしょう。また、学生からのマイナスの意見は、私たちが今後プログラムを考える際のヒントにもなるのです。

―ずばり、受賞されてよかったことは何でしょう。

エントリーするきっかけにもなったように、地方の中小企業である当社の存在が広く知られるようになったことです。受賞の影響だけではないかもしれませんが、今年開催予定のインターンシップの応募者がとても増えました。しかも、これまで応募がなかった層からのエントリーが急増。栃木県以外の学生から、注目されるようになったのです。

客観的な評価を得られたことは、インターンシップ担当者として大きな自信にもつながりました。エントリーするにあたってプログラムを振り返り、行ったことをひとつずつ文字化し、100枚以上のスライドを用意。決して楽な作業ではありませんでしたが、頑張った甲斐があったと心から思いました。結果が数字で表れる営業部門などと違い、会社のバックヤードを支える総務部の仕事は評価されにくい傾向にあります。そんななか、こういった賞をいただけたことで、仕事に対するモチベーションがさらにアップしました。

―受賞後、周囲からはどのような反響がありましたか?

社員たちに受賞の報告をすると、「よりいっそうインターンシップに力を入れないといけないね」「次はもっといいインターンシップにしよう」などと、前向きな声をたくさんかけられました。会社全体でインターンシップを盛り上げよう、というムードがさらに高まったことは、大きなメリットだったと思います。

また、受賞の話題が新聞に掲載されたこともあって、仕事で付き合いのある協力会社からは、花束やお祝いのコメントをたくさんいただきました。同業他社からは、「インターンシップの様子を見学させてもらいたい」という問い合わせも。想像以上の反響の大きさに、正直驚いています。

インターンシップアワードの広がりが
企業と学生の両者に好影響を与える

―では、インターンシップにおける今後の意気込みを聞かせてください。

今回の受賞で決して満足することなく、さらにプログラムをブラッシュアップさせていきたいです。すでに今年のインターンシップでは、参加型だけでなく、オンラインで体験できる新たな企画を次々に具現化。「経営トップととにかく話せるインターン」「就活情報をひたすら共有するインターン」などは、その一例です。受賞は、「中途半端なことは絶対にできない」という、いい意味でのプレッシャーにつながりました。今後も、多くの学生に刺さるインターンシップを企画していきたいです。

―最後に、インターンシップアワードにどんな期待をよせていますか。

ぜひ、インターンシップアワードの認知度を、さらに高めていただきたいと思っています。エントリーしていない企業のなかにも、素晴らしいインターンシップを実施しているところがたくさんあるはずです。より多くの企業を巻き込むことが、学生がさらに有益なインターンシップに参加できる機会の創出につながるのではないでしょうか。

また、当社のような地方の中小企業にとって、インターンシップアワードの効果は絶大。積極的に応募することで、学生へアピールできるチャンスが増えると考えます。その結果、従来のやり方では出会えなかった人財と出会える可能性が高まるでしょう。

インターンシップアワードは、学生にとっても企業にとっても大きなメリットをもたらす貴重な存在。ですから、もっともっと広く、多くの方々に知ってもらいたいと思っています。

「学生が選ぶ インターンシップアワード」
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