
沖縄県名護市に滞在し、リゾートホテルでの実務とCSRの一貫である地域の子ども食堂支援を往還しながら、「働く」「地域で生きる」「子どもを支える」という3点を立体的に学ぶ3週間の協働型インターンシップである。受入先はオリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパと名護市こども食堂「さくら教室」。午前はホール接客を通じてホスピタリティの本質を体得し、午後は観光ツアー企画、SNS発信、商品開発などのクリエイティブ業務に挑戦。課題発見力や創造性、伝達力を業務とフィードバックを通して身に着ける。並行して子ども食堂での学習・体験支援に関わり、沖縄が抱える社会課題にも向き合う。観光地の表と裏のリアルを同時に体験する点が大きな特徴である。
| 学生受け入れ日数 | 21日間(3週間) |
| 報酬・支給 | 給与支給あり(時給960円)/宿泊費・食事支給あり |
| 開催形式 | 一部オンライン併用 |
| 対象 | 年次不問 |
■オリエンテーション・事前学習
渡航約1か月前に事前研修を実施。ホテル業務内容、子ども食堂での活動、名護地域が抱える子どもの貧困や不登校といった社会課題を丁寧に共有した。事前研修後半はアイスブレイクとチームビルディングを通じ、3週間を共に過ごす仲間との関係性を構築。主体性・協働・責任感といった本プログラムで重視する姿勢を醸成した。
■社員交流内容
ビュッフェホール業務では若手スタッフから主任までさまざまなメンバーと日常的に協働し、接客中の声がけや振る舞いについて即時フィードバックを受ける。クリエイティブ業務では広報・マーケティング、CSR担当、地域企業と連携しながら、企画が形になるまでのプロセスを体感 。子ども食堂では現地スタッフや学生ボランティア、地域の子どもたちと関係を築く。最終発表会には総支配人や各部門責任者が参加し、取り組みに直接コメントする。
■フィードバック・フォローアップ・事後学習
業務後には毎日、個別・グループで振り返りを実施。ホール業務では「今日よかったこと」「明日少し意識してみると良いこと」を具体化し、翌日の現場ですぐに実践できる環境を整備。企画業務では担当社員が視点や表現面で助言。子ども食堂では活動後に輪になって振り返りを行う。帰学後は大学内で振り返り会と成果報告会を実施。経験を言語化し実践内容を客観的に振り返ることで、学生自身が成長を実感できる機会となっている。
■工夫点
ホテルや地域の多様な関係者の協力を得て、観光業の最前線と地域の子どもを支える現場、それぞれのリアルに触れられる学習環境を構築。滞在型とすることで、業務外の何気ない対話や地域行事への参加を後押しし、名護の文化や価値観に触れる機会が生まれる設計とした。子ども食堂支援では、現地とオンラインの学生が協働する実践も行い、観光客として訪れるだけでは得られない沖縄への理解と学びを実現している。
■学習効果(教育的効果)
滞在中に体験する接客、チームでの協働、こども支援活動、企業課題への挑戦は、教室内の授業では得にくい学習機会である。これらの経験を学習効果につなげるため、滞在前後に研修や振り返りを実施し、関連分野の解説や学内授業、書籍・論文を紹介している。事後には体験を言語化する機会を設け、学びを整理し、今後の学習意欲の向上につなげている。
■改善活動
参加者アンケートと、参加者・実施者による共同プログラム評価を実施。業務と支援活動の時間配分や内容、地域交流機会の設計などを「その時の学生にとってベストな形」となるよう継続的に更新している。学生の提案はホテルのサービス改善やSNS発信に活用され、地域連携はCSR活動として企業価値向上にも寄与。学生・企業・地域が共に成長する循環を目指し、進化を続けていく。
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