
学問と実社会を段階的な就業体験で結び、即戦力人材の育成を目指すプログラム。短期(5日)・中期(10日)・長期(20日)から選択可能で、原則1企業・団体につき学生1名を派遣し、個々の関心・専門性と派遣先業務を丁寧にマッチング。グローバルビジネス、国際協力、メディア、ツーリズムという多様なフィールドで、英語を用いた実務、海外対応業務、企画立案や対外発信等、さまざまな業務を経験する。事前学習から事後発表まで教員が一貫して伴走し、「大学の文系の学びが社会でどう生きるか」を体感的に理解させる設計とした点が特徴である。
| 学生受け入れ日数 | 5日間~20日間(実労働日数) |
| 報酬・支給 | 支給なし |
| 開催形式 | すべて対面形式 |
| 対象 | 文系学生(年次不問) |
■オリエンテーション・事前学習
就業体験開始前に派遣先を訪問し、学部生は6コマ、大学院生は8コマの事前指導科目を履修。キャリア形成意識の醸成、社会で働く意義の理解、段階的なビジネスマナー講座、コンプライアンス教育を実施した。加えて、派遣先の事業内容を学生自身が調査・分析し、レポートとして提出。大学院生には派遣先での英語を活用する業務に備え、通訳・翻訳の基礎トレーニングも行い、実務直結型の準備を徹底した。
■社員交流内容
就業体験前の初期段階から交流の基盤を築くことに注力している。配属先に応じて部長・主任・若手社員といった担当者から直接指導を受けるなど、日常業務を通じた継続的な関わりを重視。企業によっては取材同行や社外関係者対応にも同席し、実務の最前線を体感した。昼食やオンライン会議など日常的な接点を活用したり、国際協力団体では理事長・副理事長から助言を受ける機会も設けられるなど、立場や世代の異なる社会人との多面的交流を実現した。
■フィードバック・フォローアップ・事後学習
就業期間中、学生が毎日記録する業務日誌に対し、担当教員がコメントを付与。派遣先では業務の都度、口頭で具体的な改善点の指摘を実施した。企業によっては、中間訪問による三者フィードバックや、最終日には将来的なキャリアに関するフィードバックも行われた。終了後はルーブリック成績表を用いた総括と、学生全員参加の振り返り授業・成果報告会を実施。派遣先企業・団体のほか在校生、高校生も発表の場に招くことで、学びの客観視とともに地域社会との関係構築の促進にもつながっている。
■工夫点
原則1企業・団体につき1名派遣とすることで、業務を「自分事」として捉えさせる設計を採用。応募時の書類・面接審査では適性だけでなく学生の関心や将来のキャリア志向を深掘りし、派遣先と慎重にマッチングした。体験開始前には学生・教員・派遣先の三者面談を実施し、業務内容や期待値をすり合わせ、就業期間中も担当教員によるバックアップ体制を整えることで、学生と派遣先の双方にとって安心して取り組める就業体験環境となった。
■学習効果(教育的効果)
大学で培った思考力、対話力、異文化理解力が実務で有効に機能することを実感できた点が大きな成果である。英語での施設案内、翻訳資料作成、海外向け出店計画立案、国際イベント運営などを通じ、学問と社会の接続を体感できるプログラム設計となっている。参加学生からは「働く意味を見出せた」「将来像が具体化した」との声が多く、学習意欲と主体性の向上につながった。
■改善活動
他大学事例の調査やキャリアサポートセンター、同窓生からの助言を取り入れ、毎年内容を見直している。学生1~2名に教員1名を配置する伴走体制を整備し、派遣先からの要望や変更にも迅速に対応。終了後は成果をオープンキャンパスで公開し、学内外から広くフィードバックを収集できるよう工夫するとともに、得られた示唆を次年度の設計へ反映し、質の向上を継続している。
「学生が選ぶ
キャリアデザインプログラムアワード」
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