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滋賀県・株式会社いろあわせしがプロインターン(Summer/Winter)

滋賀県・株式会社いろあわせ

自分で業界や企業を選ぶのではなく、
“偶然の出会い”を楽しめるのが大きな特徴

学生が地域の魅力を再発見し、その地に根ざす動機を与えるインターンシップを表彰する賞として、新たに誕生した地方創生賞。受賞したのは滋賀県と、地域を盛り上げる多彩な事業を展開する地元企業のいろあわせだ。

滋賀県労働雇用政策課では、若年層の就労支援に注力。「しがジョブパーク」を運営し、人材を求める企業と求職者のマッチングを行ってきた。いっぽう、いろあわせは彦根市に本社を構え、滋賀の人やモノ、街の魅力を発信している会社。地域の採用を盛り上げるプロジェクトを多数手がけており、「しがジョブパーク」の運営にも携わっている。

滋賀県といろあわせのコラボレーションによって誕生したのが、“偶然の出会い”を楽しんでもらうユニークなインターンシップ。学生の視野を広げる教育効果の高さとともに、「その土地で生きていく」ことを学生自身に強く印象付けるプログラムとして高い評価を獲得した。

学生と企業の課題解決をテーマに、
双方が確実に価値を見出せるプログラムに

滋賀県労働雇用政策課産業ひとづくり推進室室長の森 安弘さんによると、プログラムを企画するにあたって、まず学生と企業、双方の立場からインターンシップの課題を考えたという。

「学生は何となく参加することだけが目的になってしまっており、企業は魅力的なプログラムを作成するノウハウがないため、実施することだけが目的になってしまっている。そういった課題を払拭するためには、双方が確実に価値を見出せる内容にする必要性があるという結論に至りました」

そこで、「企業の魅力の伝え方を考える」「企業の技術の活かし方を考える」など5つのテーマを設け、課題解決型のプログラムを構築。学生は参加することで何を得られるのかがわかりやすくなり、企業はテーマが明確になると同時にダイレクトに事業に活かせるインターンシップとなった。

「学生と企業が5つのテーマと6つのエリアから希望を選択し、マッチングを我々インターンシップ運営事務局が行うというスタイルも特徴。“偶然の出会い”を楽しんでもらう仕掛けによって、学生の視野と就職先の選択肢の幅を広げることを狙いとしています」

参加する学生や企業の裾野を広げることが
地域の活性化につながっていく

いろあわせの代表取締役である北川雄士さんは、「優秀な人材が都市部へ流出してしまう大きな原因は、学生が地元企業のことを知らないから」だと語る。そういった地方ならではの課題を解決するうえで、“偶然の出会い”を楽しむインターンシップは有効だ。

「また、地方は中小・零細企業が多く、インターンシップに時間と人を充てる余裕があまりありません。そこで、我々がプログラムの基本フォーマットを用意。どんな企業でも、一定のクオリティ以上のインターンシップを実施できるようにしました」

インターンシップの実施期間は5日間。2020年の夏から年2回ペースで開催されており、トータルで193名の学生と84の企業が参加した。ウォークラリーの実施から福祉を盛り上げるコンテンツ企画、コーヒーの販促方法の提案まで、プログラムはバラエティに富んでいる。

「自分で業界や企業を選べないにもかかわらず、学生の満足度は95.6%と高水準。学生が地元企業への理解を深め、その結果、県内で就職したケースが数多くあります。また、学生を受け入れたことで『当たり前だと思っていたことが、自社の強みだということに気づけた』という企業も。身につけたインターンシップのノウハウを活かし、独自に新しいプログラムを手がけて実行した企業もありました」

今後は、インターンシップに参加する学生や企業の裾野を広げていくことが大きな目標だという。若者の地元志向の高まりは、地域の人材不足解消につながり、ひいては地域活性化にもつながっていく。滋賀県といろあわせの取り組みは、インターンシップの新たな可能性を示してくれた。

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