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2020.05.18第3回「学生が選ぶ インターンシップアワード」総評

本年度、インターンシップアワードは3回目を迎えた。本年度は、新しく学校におけるインターンシップのエントリーも開始され、昨年度以上の申込数になった。一方、大学生のインターンシップに対する関心は、年々高まっており、その評価に対しても真剣である。今年は、過去2年と比べても激戦となったといえよう。

まず、全体を見た総評として挙げられることは、学校によるインターンシップの健闘である。申し込みの数だけ見れば、企業の申請よりも少ないが、学校主催のインターンシップは学生から相対的に高い評価を受けていた。文部科学大臣賞に東京都市大学、優秀賞に明治大学や新潟大学が選ばれた。これには、いくつかの理由があろう。

まず、あげられるのが、大学における事前・事後の学習が充実していることである。インターンシップというと、企業内の体験ばかりに注目が集まってしまうが、学内でどのように学ぶかが、職場の理解を深め、そして学生たちの体験の内省化を生み出しているといえよう。学校主催のインターンシップでは、定期的に学生が集まるので、体験の「前・後」や「間」に適切な学習機会を設けることができている。

むろん、このような学校主催のインターンシップも企業側との産学連携があるから成立している。学校主催の利点を検討すると、学校が複数の企業をつなぐ役割を果たしていることがあげられる。このような産学連携は、今後発展し、多くの新しいインターンシップを生み出す可能性を秘めている。そのためにも、今後も産学連携の取り組みが量的に拡大していくべきであろう。

企業インターンシップは、大賞となった生和コーポレーションをはじめ、優秀賞の東芝、ボッシュ、アマダ、エステート住宅産業が選ばれた。これら受賞企業が評価された点は、過去2回とも共通している。まず、運営が丁寧なのである。内容が似ているインターンシップは多いが、実際、そのやり方には差がある。例えば、学生が部外者(お客様)として職場にいるのではなく、仕事の現場に近接させている事、複数の職業人との複数のコミュニケーション・チャネルを用意できている事などがしっかりとプログラムに盛り込まれている。

また今年は、大学同様に体験の前後に適切な事前の目標設定や事後の振り返りの場が設けられているか、が学生に評価されていた。企業のプログラム設計においてもインターンシップ参加前に学生個々人の目標や課題を事前に策定させ、事後に振り返る機会を作ることで、学生の達成感や参加した意義を見出すことにつながっていたと推測される。マイナビの調査によると、最近は8割強の学生がインターンシップに参加し、一人平均4.9社の参加経験があると報告されている。目の肥えた学生の評価の基準は厳しく、限られた時間をどのインターンシップに使うかという当事者の目線で評価している。時間をかけるのだから、その経験が成長につながるかどうかを真剣に考えて選んでいる。この厳しさと、それに応える工夫が、日本型インターンシップを発展させていくといえよう。

また、この夏以降のインターンシップはコロナウイルスがどの程度影響を受けた状況で実施可能か、現状ではわからないことが多い。ともすると会社で職場体験の受入れが難しいケースも考えうる。このような環境下においても、企業学生双方にとって良いプログラムを構築することが、新たなインターンシップの形を生み出す機会となることを切に願っている。

    「学生が選ぶ インターンシップアワード」
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