株式会社博報堂/株式会社博報堂DYメディアパートナーズ 受賞レポート

やりたいことを見つけてもらうヒントに!
学生の未来へつながる体験価値を提供

日本を代表する広告会社の博報堂と、博報堂・大広・読売広告社のメディア機能を統合して設立された博報堂DYメディアパートナーズ。両社は博報堂DYホールディングスグループの中核を担い、マーケットデザインとメディアデザイン、双方の強みを活かしながら、幅広いフィールドで活躍している。

合同で新卒採用を展開している両社が大切にしているのは、就活は会社が学生を選ぶのではなく、「学生と企業の対等なマッチングの場」という考え方。また、インターンシップは自分たちの会社をアピールする場ではなく、「学生に自身のキャリアを考えるヒントをつかんでもらう場」だと捉えているという。常に学生ファーストを貫く両社の想いは、優秀賞を受賞したインターンシップ「BUSINESS CREATION CIRCUIT」にもしっかり表れている。その運営に携わった人事室タレントアクイジション部の澤津橋歩果さんは、次のように語ってくれた。

「インターンシップの段階では、まだ企業理解が進んでいないという方が多いでしょう。ですから、博報堂や博報堂DYメディアパートナーズを志望する、しないはさておき、『BUSINESS CREATION CIRCUIT』に参加することで、学生にはまず自分がやりたいことを見つけてもらいたいと思っています。」

「BUSINESS CREATION CIRCUIT」は、マーケティング手法や発想法を学ぶインプットと、個人ワークやグループワーク、プレゼンテーションなどのアウトプットを繰り返しながら実務体験ができる5日間のプログラム。実際のクライアント企業の協力のもと、リアルな就業体験を積むことができる。また、双方向のコミュニケーションの活発化を重視。さらに、一人ひとりに対して多面的なフィードバックを行うなど、学生の未来へつながる体験価値を提供している点が高い評価を得た。

一方通行ではない双方向のコミュニケーションと採用のためのプログラムにしないことを重視

「BUSINESS CREATION CIRCUIT」のプログラムを構築するうえで、両社が大切にしたのは、受賞理由にもなった「双方向のコミュニケーション」だ。インターンシップは、企業から一方的に情報を与える機会が多いのが現状。そんななか、同部署の白坂太秀さんによると、学生たちが自発的に声をあげられる環境づくりにこだわったという。

「インプットのための講義の時間内はもちろん、それ以外でも気軽に質問できる雰囲気づくりに注力。また、毎日社員との交流の時間を設けるようにしました。プログラム開催日以外も、チャットツールを使ってコミュニケーションが取れる体制を整備。常時、OB・OG訪問ができるようにしたのもポイントです。そのほか、学生同士の交流を深められるよう、チャットに雑談のスレッドを立てたりもしました。」

開催前には、学生のもとへ仲間の証である受講証やネックストラップ、社員が執筆した書籍、マグカップなどの「スターターキット」を送付。オンライン開催やオンラインとオフラインのハイブリッド開催ということもあって、一体感を持てる工夫を凝らした。ちなみに、この「スターターキット」は学生たちからも好評で、2025卒の最終面接に持参した学生もいたという。

「『採用のためのプログラムにしない』ことも、重視した点の一つです。新卒採用のスタンス同様、まず会社と学生は対等な関係であるということを私たち自身が強く意識。また、インプットのための講義の際も、『当社に限らず』『他の業界でも』などのワードを使い、主語が博報堂や博報堂DYメディアパートナーズにならないよう心掛けました。『別にうちにエントリーしなくていいんだよ』などと、言葉で直接学生に伝えたこともあります。また、会社選びのヒントとして“ビジョン”“アクション”“カルチャー”という3つの視点を紹介するなど、就職活動のアドバイスも行いました。」

学生が将来を自由に描けるようなヒントを提供!
妥協をせず、学生の利益を追求する姿勢が大事

「双方向のコミュニケーション」「採用のためのプログラムにしない」と並んで白坂さんたちがこだわったのは、「将来を自由に描けるようなヒントを提供」すること。プログラムには、さまざまな現場の第一線で活躍している社員が30名ほど参加し、学生たちに伴走しながらフィードバックやメンタリングを行った。

「『BUSINESS CREATION CIRCUIT』に参加してくれた学生には、好きなことややりたいこと、ワクワクすること、得意なことなどを見つけてもらいたいと思っています。『分野横断的なプロジェクトを引っ張るようなジェネラリストに向いているのかもしれないと考えました』『プランニングの領域にも関わりを持てるキャリアを築いていきたい』『人と共創する仕事を目指すことに決めた』などといった参加学生のコメントを見ると、自分たちがやってきたことは間違いではなかったんだと実感できます。」

「BUSINESS CREATION CIRCUIT」は、学生にとことん寄り添い、視野や可能性を広げるサポートを行うことで、一人ひとりに“自分らしい将来”を描いてもらうためのプログラム。いっさいの妥協をせず、学生の利益を追求する姿勢が、高い支持を集めた。

「今後も、学生の満足度を高める多彩なインターンシップを手掛けていきたいと考えています。今年度からは『BUSINESS CREATION CIRCUIT』も『インターンシップ ビジネスデザイン篇』と名称を変え、これからトータル6つのプログラムが立ち上がる予定。現状に決して満足することなく、一人でも多くの参加学生が希望するキャリアを実現できるようサポートしていきたいです。」

人事室タレントアクイジション部の白坂さんと澤津橋さんの話から伝わってきたのは、自社の採用よりも「学生のために」を重視する姿勢。その真摯な気持ちが伝わるからこそ、博報堂と博報堂DYメディアパートナーズは多くの学生たちから高く評価される会社であり続けるのかもしれない。

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