世界トップクラスの実績を誇る自動車システムサプライヤーとして、130年以上の歴史を誇るボッシュ。ドイツに本社を構え、ビジネスを展開するグローバル企業だ。日本法人のボッシュ株式会社ではモビリティーソリューション事業を軸に約6,000人が活躍している。
同社は、「学生が選ぶインターンシップアワード」がスタートした2018年から、3年連続で優秀賞を受賞。今回大賞に輝いたプログラムは、第1回にエントリーした「グローバルインターンシップ」を、オンラインで実施したものである。
コロナ禍で海外に渡航できないなか、リモートでベトナム法人と連携しながら進めていく実務体験型プログラム。横浜研究所で実車テストを行うなど、リアルな体験ができる工夫がなされているのもポイントだ。また後日、学生のキャリア構築を後押しする学習の機会を設けている点も、多くの学生から高い支持を集めた。
大賞の発表を受けて、人事部門 採用・人材マーケティンググループのマネージャーを務める市山千奈美さんは、「三度の優秀賞に加え、四度目は念願の大賞を受賞でき、大変うれしく思っています」と喜びを語ってくれた。
インターンシップの対象は、国内の理系学生。3人1チームで、ベトナム法人と実務を進めていった。人事部門 採用・人材マーケティンググループの山本修平さんによると、インターンシップ用に用意された内容ではなく、実際に従業員が行っているタスクを経験できる点が大きな特徴だという。
「プログラムを構築するにあたって重視したのは、“学ぶ”と“働く”がどうつながるのかを体感できる場にすることです。大学で学んでいることが将来どのように役立つのかを肌で感じてもらうために、実務体験型にこだわりました」
同社のエンジニアの仕事は、国内だけで完結することはない。インターンシップを通して、グローバル環境で活躍するために必要なスキルやマインドを知れるのも魅力だ。
「ベトナム法人とのコミュニケーションは、英語。また、日本だけでなくベトナムの従業員もメンターとして学生をサポートする体制を整えました。さらに、ベトナム法人の従業員とオンラインカルチャー紹介交流会なども実施。日本にいながらにして、海外で働く雰囲気を味わえる機会も用意しました」
フィードバックの手厚さも、同社のインターンシップのポイントのひとつである。パフォーマンスに対する、メンターからのフィードバックを毎日実施。今日できなかったことが明日できるようになる経験を通して、学生たちは日々成長を実感していたという。そのほか、1日の終わりに学生自ら全体ミーティングの場を設けお互い情報交換、人事からもフィードバックも行った。
「学生から一番好評だったのは、社長からのフィードバックです。最終日の成果発表会で、トップに向けて英語で最終プレゼンを実施。社長からそれに対するフィードバックをもらい、学生たちはおおいに刺激を受けたようでした」
また、同社ではインターンシップが終了してから2ヵ月後の11月に、ミートアップイベントを開催。自分の成長を、学生が自ら振り返る機会を用意した。
「同時に、インターンシップを経て入社した従業員たちとの座談会をセッティング。ロールモデルとなる先輩たちから直接話を聞き、将来のキャリアデザインについて考えられる場を提供しました」
同社の企業文化は、「Grow」「Enjoy」「Inspire」というキーワードに集約される。「オンライングローバルインターンシップ2021」は、それら3つを体感できる内容になっているのも見逃せない。山本さんによると、今年はベトナム現地でグローバルインターンシップを開催することが決定したという。大賞受賞企業の新たな挑戦から、まだまだ目が離せそうにない。
「学生が選ぶ
キャリアデザインプログラムアワード」
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