株式会社昭栄美術優秀賞 「インターンシッププログラム5days 〜浦安フェスティバル編〜」

株式会社昭栄美術

社員と学生とクライアントが
共に創るプログラム

株式会社昭栄美術は、展示会・イベントの企画立案から、設計・製作・施工まで行うディスプレイの総合企業。今年で41期目を迎え、従業員数は325名。舞台施設から事業を開始し、現在ではイベントなどの企画・デザインから、施工・運営までをワンストップで行えることを強みとしている。「THINK YOUR VISION 〜共に考え、共に創る〜」をビジョンに掲げ、クライアントの各種イベントを力強くサポートする。

同社は、学生との共創型のインターンシップを提供している。いくつかのプログラムがある中、今回受賞した「浦安フェスティバル編」は千葉県浦安市で開催されるフェスティバルのパレードの一部を企画・製作・運営するプログラムだ。学生自身がヒアリングから企画設計、コンペ形式でのプレゼンテーションを行い、最終設営まで一貫して経験できるよう工夫されており、同社の事業のすべてが見える設計となっていた点が評価された。社内のコミュニケーションにもWEBツールを取り入れるなどし、社員からのフォローが行き届きやすい環境になっていた点も評価ポイントの一つ。協力会社や自治体を巻き込んでの、オリジナリティあるプログラムとなっていた。

プレゼンテーションを行ったのは、人事部人事課課長・上野由樹美さん。上野さんは冒頭でインターンシップに対する同社の思いを述べた。

「弊社のビジョンである『共に考え、共に創る』をベースに、『Be a valuable partner. お互いに価値のあるパートナーになろう』をインターンシップコンセプトとして設定しました。学生、クライアント、そして昭栄美術、お互いが発揮できる価値を存分に提供し合うことで、学生自身が働くことの意義を考えられるようになることを目指しています。また内容は、実際の案件を一緒に構築していく本格的な就業体験プログラムとしました。複数の大学のキャリアセンターの方々からアドバイスやご要望をいただきながら、学生にとって本当に良い経験とは何かを模索した結果、このプログラムが誕生するに至りました」

企画書作成から運営まで
一連の業務が体験できる5日間

今回の浦安フェスティバルでは、主催の浦安市から、市民参加型パレードの象徴となるシンボルタワー、DJブースの企画デザイン・装飾施工、運営の実施といった内容を受注していた。浦安市らしい新しいお祭りをという先方からの要望に対し、アイデア出し・企画立案の部分から昭栄美術が請け負う。インターンシップの広報活動は「マイナビインターンシップEXPO」やインターンシップサイト「マイナビ2020」を通して行い、選考を通過した18名の参加があった。

実施日数は5日間だが、連続ではなく、2カ月のうち5日間学生が招集される。それぞれの内容は以下のような説明があった。

「初日は、弊社の事業内容・業務説明をいたしました。午後には浦安フェスティバル実行委員の方にご来社いただき、オリエンテーションを実施。2日目はプレゼンテーションに向けた企画書作成をメインワークとし、企画書講座を行いました。ブレインストーミングにも社員が同席し、フィードバックを重ねています。3日目は実際のプレゼンテーションです。実行委員の方に審査員を務めていただき、プレゼンテーションの評価・採用をしていただきました。そこで決まった優勝チームの案を、実際に演出プランとして盛り込むことに。布を波に見立てた装飾だけでなく、光での演出を行い、更にはインターンシップ生が自ら参画することで完成する演出を行ったことが採用理由となりました。4日目は、構造物の検証や図面制作を実施し、学生には構造物のパーツ作りや実地検証の手伝いをお願いしました。また役割ごとにチームを組み、現場での段取りや運営の打ち合わせも行いました」

そしていよいよ迎えた浦安フェスティバル当日。インターンシップ最終日となる5日目は、本番を迎えたイベントの運営を担う。学生はシンボルタワーの最後の装飾やパレードの盛り上げなどを担当した。自ら考えたものが形となり、人々の喜ぶ姿を見るという「実際のやりがい」に触れられる貴重な体験となった。

インターバル期間も
Webツールでコミュニケーション

次に、同社がインターンシップを有意義なものにするために心掛けたというポイントが示された。

「各業務の担当社員が直接OJTに関わるのはもちろんのこと、関係会社やクライアントである浦安フェスタ実行委員の皆さま、また弊社の内定者の何人かに協力いただくことで、昭栄美術を取り巻く人々が理解できるコンテンツになったのではないかと思います。また学生へのフィードバックでは、体験を通じていかに多くの気づきを与え成長機会を促進できるかを念頭に置き、実施してきました。各現場の社員が、フェーズごとに具体的業務に関してフィードバックをする。それからインターバル期間には、コミュニケーションツールを活用して、Web上でもコミュニケーションをとる。就活お悩み相談会のように、それぞれの悩みを吸い上げ、気付きを与えるというサイクルを繰り返し行いました」

同社のインターンシップは連続ではないため、どうしてもインターバル期間が発生する。その間にも働くことへのアンテナを立ててほしいという思いがあり、同社で実際に導入しているSFA(営業支援システム)を活用し、Web上でコミュニケーションを行った。

「例えば8月7日が1日目のインターンシップ、2回目を8月21日とすると、インターバルは2週間ほど。1日目のインターンシップ終了後にチームでの課題を出し、それをSFA上で期日までにアップロードしてもらいます。そちらに基づき弊社のプランナーがフィードバックを行い、次回8月21日までに各自がアイデアや考えを持ち寄ることで、より深くディスカッションをすることができました。それ以降も毎回同様に課題を出し、検討・提出・フィードバックという流れをとっていました」

社員や関係会社からも良い反応が

ビジネスには正解がない。その中で、最適なものを探し出すプロセスを通じて学生自身が何かに気付きを得ることをインターンシップの最大のねらいとしていた。主体性を持つこと、与えられるのではなく自らチーム内での役割を考えること、考えるだけでなく行動に移すこと。日々ビジネスの世界で起こる生々しい出来事を通じ、「価値とは何か」の本質に迫るインターンシップを提供することが、同社の目標だった。

今回インターンシップを実施し、学生からの高評価だけでなく、意外なところからも良い影響が見受けられたという。それは社員や関係会社。

「社員が日ごろから社会貢献について考え続けるのは難しいかもしれません。けれどもこのインターンシップを通じて、『学生と一緒に体験・体感し、自らの働くことの意味を考えるきっかけとなった」という声があがってきました。インターンシップによって、ボトムアップ型の組織文化の活性化に繋がったと考えています。また、浦安フェスティバル実行委員の方々からも『スポンサーとの新しい協業の形を体験でき、今後の目指すべき姿・方向性を見出すヒントになった」という声をいただきました。関係各所からのフィードバックを、今後のプログラム開発に活かしていきたいです」

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